自分時間が欲しいけど、どのように作れば良いのだろうと悩まれていませんか?
実は、自分時間をつくる方法は大きく分けるとたった2つしかありません。
- 一つひとつの時間を短くする方法
- やること自体を減らす方法
この記事では、より簡単な「やること自体を減らす方法」について紹介し、自分時間を見つけるヒントをお届けします。
時間管理は永遠の悩み??

24時間。
それは世界中すべての人に平等に与えられているものです。
どんな大富豪でも一日の時間を伸ばすことはできないし、買うこともできません。
19世紀に活躍したイギリスの小説家、アーノルド・ベネットは『自分の時間』という本を出版しています。
この本では「人生をより良く生きるための時間の使い方」について紹介しており、100年以上経った今でも読まれているベストセラーです。

それだけ「自分時間」は、古くから悩みの種でもあったということです。
自分時間を作る方法は2つだけ

私も、いつも時間に追われて余裕がなくて、人に優しくできず、そんな自分に嫌気がさしていました。
「このままではいけない」と思い、現状から抜け出すため、時間管理に関する本を10冊以上読みました。
そこで気づいたのは、結局のところ自分時間を作る方法はたった2つしかないということでした。
- 一つひとつの時間を短くする(時短術)
- やることを減らす
総数を増やすことはできないので、必然的にどちらかの方法になります。
時短術はハードルが高い?

ここでイメージがしやすいように、「24時間」を「買い物かご」に例えたいと思います。
買い物をするように、野菜や果物を次々と買い物かごに入れていくと、あっという間にモノが溢れます。
そして、本当に欲しかった商品(=やりたかったこと)を入れる余地がなくなります。
これがまさに「1日があっという間に過ぎてしまった状態」です。
買い物かごにきれいに収めるには、モノの形を理解して、隙間なく配置する必要があります。
これが、「一つひとつの時間を短くする(時短術)」です。
けれど、これは相当なテクニックや集中力が求められます。
想像するだけで「面倒だな」「難しそう…」と感じませんか?
一見きれいに収まったとしても、かごにはたくさん商品(やること)が入っています。その数を見て、「こんなにあるのか…」とかごの重たさに気持ちがどんよりするかもしれません。
特に子育てをしながら働いているママは、考えることが山積みです。
小さな子どもは急に体調を崩したり、泣き出したりと、予測できないことが次から次に起きます。
先に入れていたもの(=やりたかったこと)も、いつの間にかかごの外に出されてしまいます。
予定を立てても、その通りにいかないのが日常なんです。
また、せっかくきれいに収まったかごをイメージできても、それが実現されないとストレスにも繋がります。
“やめること”について考えてみよう

どこに判断のエネルギーを使うか?
時短術に頼る時間管理は、頭をフル回転させなければならず、正直ハードルが高いです。
小さなことであっても、一つひとつに注意を向けるのはエネルギーが必要で、疲労も溜まります。
だからこそ、もう一つの方法=「やることを減らす」という考え方が大切になってきます。
「やることを減らす」と聞くと、「手抜き」や「怠けている」と思うかもしれません。
でも実は、一日の中に「やることを詰め込みすぎている」可能性の方が高いです。
人は1日に約35,000回も判断していると言われています。
そのうちの多くは、習慣化され(朝起きたら顔を洗う、食後に歯を磨くなど)、無意識に行われています。
スティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着るのは、有名な話ですよね。
彼は、重要なビジネス判断にエネルギーを使うため、服や食事といった日常の中での判断を極力減らしています。
「どこに判断のエネルギーを使うか」を意識すること、これが「やることを減らす」考え方に繋がります。
そして、減らすことの最大のメリットは、“時間”だけでなく“心の余裕”まで生まれること。
これこそが、時短術とは大きく異なるポイントです。
”やめること”の見つけ方 〜ChatGPTを活用しよう〜
最初はどれも大事なことばかりに思えて、「一体何を止めればいいの?」と迷うかもしれません。
時間管理の本には「まずは1日の行動をリストに書き出しましょう」と紹介されていることが多いです。
でも・・・・正直面倒ですよね。増しては、小さな子どもがいると集中して文章を書くのは大変です。
そこで、私が実際に試したのは、ChatGPTでした。

スマホのマイク機能で「朝6時に起きて〜子どもを起こして〜」と口頭で話すだけ。ChatGPTが、考えを書き出してくれて、「ここは、やめても良いのでは?」と提案してくれます。なので、わざわざ机に向かう必要がありません。SNSを見て、コメントを書く感覚で進められます。
しかも「こんなに出来てすごいですね」と褒めてもくれます!
前向きな気持ちを保ちながら、日々やっていることを整理することができます。
無料でも十分利用できますので、ぜひ活用してみてください。
*ただ、情報の中に詳細な個人情報(個人名、住所、会社名など)は含めないように注意してくださいね。
料理は“やめること”の宝庫

私は「料理」が苦手で、毎日の献立を考えるのも苦痛でした。そのため、相当のエネルギーを使っていました。
料理をするにあたって、判断しなければいけないことを例に挙げてみると・・・
- 今日は何を作る?
- 材料は何を買ってくる必要がある?
- 栄養バランスは大丈夫?
- 何時までに作る必要がある?
- 子どもが食べられるサイズはどれくらい?
一食の準備だけでも、驚くほどたくさんの判断をしています。
だからこそ、一つでも「やめること」を取り入れることで、大きな効果を得られます。
例えば、明日からでもできそうな「やめること」は、以下のようなことが挙げられます。
- 買い物:毎日スーパーに行くのをやめて、週末にまとめ買いする
- 献立:ローテーションや「定番メニューの日」を作る
- 調理:毎回フルコースをやめて「一汁一菜」で十分と割り切る
- 片付け:夜まとめて一度で済ませる
“やめる”のは、”選び取る”ということ。

私は以前、友人にスーパーのお惣菜を夕食に活用していることを話しました。
そうしたら友人から一言。
「あぁ、負けたのね」
ダメな母親のレッテルを貼られたようで、悔しさと情けない気持ちに包まれました。
このように「やめる」というのは、「できない」や「諦め」のようなネガティブな考えと結びつきやすいです。
でも、それは違います。
やめることは、自分にとって本当に必要なものを選び取るということです。
限られた時間の中で優先順位をつけるのは、前向きでポジティブな行動です。
「これは大事にしたい」「これは今はやめてもいい」
そうやって選び取ることで、あなたにとっての自分時間が生まれていきます。
以前は、時間に追われてイライラしてしまい、子どもの話をゆっくり聞く余裕がありませんでした。
でも今は、買い物を休日に纏めたことで、平日の夕方に時間ができ、気持ちがとても軽くなりました。そして、子どもの話にも、落ち着いて耳を傾けることができました。
まとめ|あなたなら何をやめますか?

忙しい毎日の中で「やめる」という発想を取り入れると、時間にも心にも余裕が生まれます。その小さな余白が、子どもと向き合う時間や、自分をいたわる時間に繋がっていきます。
たくさんのことを一気にやめる必要はありません。まずは、何か小さなことを一つやめてみませんか。
一つできたら大成功です。
この記事を読んで、少しでも、体と心が軽くなって、自分時間を見つけるきっかけになったら嬉しいです。
次回の記事では、「料理」のやめる方法について詳しく紹介します。
ありのままの自分を受け入れて、あなたの「いつも」が昨日よりも今日、今日より明日、より輝きますように。
<参考文献>
アーノルド・ベネット著 渡部昇一訳・解説 2025年9月13日時点 1,320円
『自分の時間 -1日24時間でどう生きるか- 』(原題:How to Live on 24 Hours a Day)


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