毎日、忙し過ぎて「自分時間」がなく、ストレスを感じていませんか。この記事では、自分時間の「大切さ」と「見つけ方」について、紹介します。簡単に誰にでもできることなので、きっとあなたも「自分時間」を作ることへの一歩を踏み出せるはずです!
「自分時間」は夢のまた夢?

仕事に育児に家事に、毎日やるべきことが山積み。気づけばあっという間に1日が終わり、夜に鏡を見たらどっと疲れた顔の自分が映っている…。そんな経験はありませんか。
私は、1日の終わりに鏡を見るのが本当に嫌でした。髪はボサボサ、化粧直しをする余裕もなく、目の下のクマがどんどん濃くなっていく。まるで戦場から帰ってきた兵士のような気分です。
「自分の時間なんて作れるわけがない!」
「やるべきことを終わらせるだけで精一杯!」
そう思って、自分時間を諦めている人も多いのではないでしょうか。私も以前、同じ気持ちでした。
そもそも「自分時間」とは?

日々、心のバロメーターは、快適と不快の間で揺れ動きます。ときには、そのバロメータが激しく揺れて、怒りや悲しみに飲み込まれてしまうこともあると思います。
そんなときに必要なのが、「誰かのため」ではなく「自分のため」に“いま”を感じられるひととき=「自分時間」を持つことです。
「自分時間」がないと、心は少しずつ疲れが蓄積されて、その結果として、
- 家族に八つ当たりをしてしまう
- 仕事で集中力が落ち、ミスが増える
- 自信を失い、自己嫌悪に陥る
というような事態になってしまいます。日々、頑張っているのにこれではあまりに悲しいですよね。
でも実は、人は短時間でも「自分のための休憩」を取ることで、気持ちのリセットや疲労回復できることが証明されています。例えば、以下の2点です。
- マイクロブレイク研究(2022年, 米国心理学会)では、15分未満の休憩で疲労が軽減されることを発表。
- DeskTime社調査(2014年, Time誌掲載):「52分集中 → 17分休憩」で働く人が最も生産性が高かったと報告。
よって、「自分時間」は何か特別なことをする必要はなく、また長時間必要ということでもありません。
でも、食事や睡眠と同じように、生きていく上で、心と体を整えるための「必需品」なのです。
なぜ「自分時間」を持つのは難しいのか?

とはいえ、多くの女性が「自分時間が必要なことは理解しているけど、現実的には難しい」と悩んでいるのが実態です。大きな要因として以下3点が考えられます。
- 家事・育児の負担:総務省の調査(2021年)では、6歳以下の子どもがいる夫婦の家事・育児時間の平均が、夫が1日1時間23分に対し、妻が7時間34分。
- 職場のサポート不足:制度利用に罪悪感を抱く人が多く、活用を控える場合がある。
- 社会的プレッシャー:「母親は子ども優先」という価値観が根強く、自由時間を持つことに罪悪感を感じる人が多い。
上記以外にも個人の置かれている状況によって、「自由時間」を作る上での壁は色々あると思います。それらの解決の糸口を見つけないと「自分時間」は幻になってしまいます。では、どのようにすれば、解決できるのでしょうか。
私が「自分時間」を見つけた「きっかけ」

私が自分時間のことを考えられるようになったのは、ある日の子どもの一言がきっかけでした。
ある日、仕事が忙しく、どうしても子どものお弁当を作る余裕がありませんでした。そのため、冷凍食品ばかりを詰めることに。申し訳ない気持ちになり、子どもにそれを伝えると・・。

ごめん、忙しくて今日のお弁当、冷凍食品ばかりになっちゃった…

全然いいよー。卵焼きだけ手作りで、あとは冷凍食品でいいよ。この前、出してくれた〇〇(冷凍食品)も美味しかったから、それも今度、入れてほしい!

!?
その瞬間、気づきました。
「全部手作りでなければいけない」と思い込んでいたのは私自身であって、子どもはそんなことを求めていなかったのです。
そして、私自身が手作りに固執していたのは、自分の母親がお弁当を手作りしてくれていたから。それが母親としての「あるべき姿」として無意識に印象付けられていたからだと気づきました。
それ以降は、しっかり冷凍食品にお世話になっています!笑
この経験から、「やらなくても良いことを一つ手放す」だけで、気持ちも時間も少しずつ軽くなることを実感しました。
まとめ

自分時間とは、忙しい日々の中で心を整えるための必需品で、贅沢でもなんでもありません。
あなたも「やらなくても良いこと」がないか探してみませんか。「やらなくても良いこと」は、自分が無意識に作ったルールの中に、隠れている可能性が高いです。
まずは今日、やろうとしていることを「本当にやる必要がある?」と自分に問いかけてみてください。そして「YES」と心から思えなかったら、一度やるのをやめてみましょう。
それがあなたにとっての “はじめの一歩” になります。
最後に
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
この記事では、自分時間の「大切さ」と「見つけ方」について紹介させて頂きました。この記事を読んで、少しでも自分時間を見つけることに、前向きな気持ちになって頂けたら嬉しいです。
次の記事では、自分時間の「見つけ方」について、より具体的にご紹介します。
あなたの「いつも」が昨日よりも今日、今日よりも明日、より輝きますように。
<参考文献>
・Fritz, C., Ellis, A. M., Demsky, C. A., Lin, B. C., & Guros, F. (2022). “Workplace micro-breaks: Effects on well-being and performance.” Journal of Applied Psychology. アメリカ心理学会(APA)発表論文。
・DeskTime調査(2014年) “The Rule of 52 and 17: Productivity research.” TIME Magazine 掲載。
・総務省統計局「社会生活基本調査」(2021年)
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